こんにちは。
先日の台風18号の被害は千葉県では思ったよりも軽度でしたのでホッと一息安堵しています。夏野菜たちは一気に終わりを迎えましたが、これからどんどん秋冬野菜へバトンタッチしていきます。6年農業を続けてきましたが、やはり4月、9月の野菜の入れ替わりの時期(端境期)に野菜の品数を揃えておくのは至難の業です。上手に作付けされている農家さんを見ると自分の力不足が身に沁みます。どうしても隣の芝は青く見えてしまいますが、きっとそれも自分の思い込みが大半であろうと言い聞かせ、傍から見れば自分の農業もそれなりに様になっているのだろうと高を括っています。時折仕事や人間関係がうまくいかず自殺に追い込まれてしまうというニュースを耳にしますが、人間思い込みすぎないことが世の中生き抜く最大の強みであるのだなと実感しています。
大根と玉ねぎが発芽しました。大根は一か所に何粒も種を落としてあるため、葉っぱの柔らかいうちに間引きをし、葉大根としても楽しんでもらいながら大きく育てていきます。
また、玉ねぎの苗(長ネギの苗も一緒)は写真にもあるように葉っぱが折れた状態で発芽してきます。発芽後数日かけて葉っぱはピンと真っすぐに立ち上がります。面白いですよね。初めて見た時は「せっかく綺麗に発芽したのに、葉っぱ全部折れてるじゃん。」と焦りを覚えましたが、数日して葉っぱが立ち上がると「なるほど」と納得しました。多品目の野菜を育てていると様々な野菜を見比べられたり、野菜それぞれの個性が見えてきます。テレビでもよく取り上げられる落花生の豆は実は土の中で出来ているというのも、もちろんもう見慣れはしましたが、よくよく考えてもやはり変態的だと感心します。みんなそれぞれ個性的でかわいいやつらなのです。
写真は台風の風で倒れぬように首元まで土寄せしたネギの写真です。面白いついでで話をしますと、ネギは白い部分を長く育てるためにどんどん土を盛って上へ上へと伸ばしていきます。ここで面白いのが、外から見ているだけではわからないのですが根の伸び方が個性的なのです。ネギの根は下へ伸びていくのではなく、土を盛った部分、上へ上へと伸びていきます。ですので、しっかり長く立派なネギを育てるには、土を盛る土寄せの作業はとても大切な作業になります。
意外に知らない身近な野菜の面白さはたくさんあります。大した話しではないかもしれませんが、こういう雑学じみた一見何の役にも立たないような話の中に、様々なポイントやコツを見出すための重要な鍵があるのかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿