2017年9月9日土曜日

平成29年6月21日



平成29年6月21日





こんにちは。
ここ数年梅雨だというのにしとしと降る長雨というよりかは、夏に降る集中豪雨のような強い雨が多い印象を受けます。先日も大雨から雹が降ったりだとか、大雨大風の台風のようだとか、梅雨時期のしとしと降る雨の風情というものが失われつつあります。農作業をしておりますと、毎日のように自然に触れるものですから、四季折々の顔、季節の移ろいというものが楽しみの一つであったりもします。雨の日も晴れの日同様感謝の気持ちをもって過ごしているつもりであります。幼少期には退屈に思っていた梅雨時期のしとしと降る長雨にも、失うことへの寂しさを感じます。


生姜が発芽しました。生姜は通常だと3週間から一ヶ月近く発芽しないため、今年はマルチ(写真にある黒いシート)をかけて発芽を促してやりました。
このシートをかけずに栽培していた時は発芽する前に草が出てしまい草取りに時間をとられていましたが、今年はこのシートのおかげで管理がずいぶん楽になりました。
8月にはビールのお供に最高の葉ショウガをお届けいたします。
私たちの身の回りでは、目を凝らさないと見えないところで数多くの驚きが起こっているのだなと気づかされます。
写真は寄生蜂(アオムシコマユバチ)に寄生されたアオムシ(モンシロチョウの幼虫)です。
寄生蜂に寄生されたアオムシは14日後には寄生蜂の幼虫に体を食い破られ、寄生蜂の幼虫は写真のように繭を作り7日後には成虫となるそうです。
このような光景も農薬を使わないならではの光景であります。“野菜を育てるに当たって”良い虫も悪い虫も殺さず(生き物それぞれに良し悪しなどありませんが)、畑の中で小さな生態系が出来ていきます。人間が手を加えすぎないことで全てものに意味があり、無駄がなく、全てのものが互いに関わり合っています。
このような完璧な世界は人間がどんなに時間を費やして作り上げようとしたところで出来るはずもなく、結論としては人が手を加えない、加えすぎないことが答えであると考えています。




陽だまり農園 太田康博

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