平成29年9月6日
こんにちは。
8月も20日を過ぎると秋の気配を感じるようになります。毎年どこかのタイミングでふと夏より秋の香りが強くなる瞬間を感じるのですが、今年はそれが8月27日だったように思います。何気なく感じる風の涼しさや、ひぐらしやキリギリス、鈴虫の鳴き声、「あぁ、夏が終わったな」という侘しさを感じます。
夏野菜たちも8月いっぱい思いっきり実を付けたため、マラソン選手が42.195キロ走りきった後の「やりきった」というような表情を見せています。
前回お手紙で書いた、土が硬くなったため熊手で引っ掻いた人参は綺麗に発芽しました。草がちょぼちょぼ発芽したところで引っ掻いたため、あまり草が生えず人参だけが綺麗に発芽しています。しかし、後日種まきした人参は綺麗に発芽しているものの草も一面綺麗に出ています。ちょうど写真の中心に人参があるのですが見えませんね。一応毎日こつこつ除草しています。しかし、実は写真に写っている発芽した草は真夏に生える草(スベリヒユという食べられる草)なので、上記したように9月に入って本格的に秋の陽気になってくると生育がほとんど止まり、葉っぱが枯れ始めてきています。また背丈が高くなる草でもないので、人参の生育を大きく邪魔しているという訳でもありません。こんな考え方をしては真面目に人参栽培に取り組まれている方から反感を買うかもしれませんが、人参と一緒に生えたことで人参の一番軟弱な双葉の時期を強い風雨から守ってくれたと考えれば、「でかしたぞ!スベリヒユ君」と褒めてあげたくもなります。
小松菜、ほうれん草はじめ、サラダ系の葉ものも順調です。草は生えているものの生育が衰えているため、葉物のが優勢に育っています。夏に比べ涼しくなったもののまだ気温が25℃前後あるので葉物たちはぐんぐん成長してくれます。これから10月20日前後にかけて冬の間収穫し続ける分の葉物をぎっちり播いていきます。今年は冬の間の課題を克服すべく新しい品種に挑戦しているものが多数あるため結果がどう出るか楽しみです。春先まで主戦力の葉物たちを切らさず出荷していきたいです。
また今年不甲斐ない結果となった玉ねぎの種まきももう済ませたため、11月の植え付けから先の管理方法も見直し、来年こそは納得のいくものを収穫したいと思います。
うまくいかないことが多ければ多いほど楽しみが増えると同時に、自分の経験、考察を元に工夫を凝らした結果、何か一つでもうまくいく喜びは何ものにも代えがたいですね。
陽だまり農園 太田康博
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