2017年9月27日水曜日

平成29年9月21日



こんにちは。
先日の台風18号の被害は千葉県では思ったよりも軽度でしたのでホッと一息安堵しています。夏野菜たちは一気に終わりを迎えましたが、これからどんどん秋冬野菜へバトンタッチしていきます。6年農業を続けてきましたが、やはり4月、9月の野菜の入れ替わりの時期(端境期)に野菜の品数を揃えておくのは至難の業です。上手に作付けされている農家さんを見ると自分の力不足が身に沁みます。どうしても隣の芝は青く見えてしまいますが、きっとそれも自分の思い込みが大半であろうと言い聞かせ、傍から見れば自分の農業もそれなりに様になっているのだろうと高を括っています。時折仕事や人間関係がうまくいかず自殺に追い込まれてしまうというニュースを耳にしますが、人間思い込みすぎないことが世の中生き抜く最大の強みであるのだなと実感しています。


大根と玉ねぎが発芽しました。大根は一か所に何粒も種を落としてあるため、葉っぱの柔らかいうちに間引きをし、葉大根としても楽しんでもらいながら大きく育てていきます。
また、玉ねぎの苗(長ネギの苗も一緒)は写真にもあるように葉っぱが折れた状態で発芽してきます。発芽後数日かけて葉っぱはピンと真っすぐに立ち上がります。面白いですよね。初めて見た時は「せっかく綺麗に発芽したのに、葉っぱ全部折れてるじゃん。」と焦りを覚えましたが、数日して葉っぱが立ち上がると「なるほど」と納得しました。多品目の野菜を育てていると様々な野菜を見比べられたり、野菜それぞれの個性が見えてきます。テレビでもよく取り上げられる落花生の豆は実は土の中で出来ているというのも、もちろんもう見慣れはしましたが、よくよく考えてもやはり変態的だと感心します。みんなそれぞれ個性的でかわいいやつらなのです。
 

写真は台風の風で倒れぬように首元まで土寄せしたネギの写真です。面白いついでで話をしますと、ネギは白い部分を長く育てるためにどんどん土を盛って上へ上へと伸ばしていきます。ここで面白いのが、外から見ているだけではわからないのですが根の伸び方が個性的なのです。ネギの根は下へ伸びていくのではなく、土を盛った部分、上へ上へと伸びていきます。ですので、しっかり長く立派なネギを育てるには、土を盛る土寄せの作業はとても大切な作業になります。
意外に知らない身近な野菜の面白さはたくさんあります。大した話しではないかもしれませんが、こういう雑学じみた一見何の役にも立たないような話の中に、様々なポイントやコツを見出すための重要な鍵があるのかもしれません。

2017年9月9日土曜日

平成29年9月6日








平成29年9月6日





こんにちは。
8月も20日を過ぎると秋の気配を感じるようになります。毎年どこかのタイミングでふと夏より秋の香りが強くなる瞬間を感じるのですが、今年はそれが8月27日だったように思います。何気なく感じる風の涼しさや、ひぐらしやキリギリス、鈴虫の鳴き声、「あぁ、夏が終わったな」という侘しさを感じます。
夏野菜たちも8月いっぱい思いっきり実を付けたため、マラソン選手が42.195キロ走りきった後の「やりきった」というような表情を見せています。



前回お手紙で書いた、土が硬くなったため熊手で引っ掻いた人参は綺麗に発芽しました。草がちょぼちょぼ発芽したところで引っ掻いたため、あまり草が生えず人参だけが綺麗に発芽しています。しかし、後日種まきした人参は綺麗に発芽しているものの草も一面綺麗に出ています。ちょうど写真の中心に人参があるのですが見えませんね。一応毎日こつこつ除草しています。しかし、実は写真に写っている発芽した草は真夏に生える草(スベリヒユという食べられる草)なので、上記したように9月に入って本格的に秋の陽気になってくると生育がほとんど止まり、葉っぱが枯れ始めてきています。また背丈が高くなる草でもないので、人参の生育を大きく邪魔しているという訳でもありません。こんな考え方をしては真面目に人参栽培に取り組まれている方から反感を買うかもしれませんが、人参と一緒に生えたことで人参の一番軟弱な双葉の時期を強い風雨から守ってくれたと考えれば、「でかしたぞ!スベリヒユ君」と褒めてあげたくもなります。



小松菜、ほうれん草はじめ、サラダ系の葉ものも順調です。草は生えているものの生育が衰えているため、葉物のが優勢に育っています。夏に比べ涼しくなったもののまだ気温が25℃前後あるので葉物たちはぐんぐん成長してくれます。これから10月20日前後にかけて冬の間収穫し続ける分の葉物をぎっちり播いていきます。今年は冬の間の課題を克服すべく新しい品種に挑戦しているものが多数あるため結果がどう出るか楽しみです。春先まで主戦力の葉物たちを切らさず出荷していきたいです。
また今年不甲斐ない結果となった玉ねぎの種まきももう済ませたため、11月の植え付けから先の管理方法も見直し、来年こそは納得のいくものを収穫したいと思います。
うまくいかないことが多ければ多いほど楽しみが増えると同時に、自分の経験、考察を元に工夫を凝らした結果、何か一つでもうまくいく喜びは何ものにも代えがたいですね。


陽だまり農園 太田康博