2015年5月26日火曜日

2015年5月13日のお手紙



こんにちは。
4月とは打って変わって、雨がなく夏野菜の植え付けがはかどらない5月上旬でしたが、台風のおかげで嬉しい一雨が降りました。雨に関してはありがたい反面、台風の風には悩まされました。出来る限りの養生はしたもののやはり不安は拭いきれません。

朝畑に行くとまず目に飛び込んできたのがこれです。
隣の畑に仮植えしてある植木が、強風によりなぎ倒されていました。これはさすがに驚きました。
ですが、そんな驚いているのも束の間、驚愕の事実が…
植木の倒れた方向は、ばっちりうちの畑の真上でした。
めでたし。めでたし。。。では済まされないぞ!と思い近くによって確認してみたところ、写真ではわかりづらいのですが、結果トウモロコシの頭をかすめる程度のところで止まっていました。トウモロコシも強風によりなぎ倒されたのが功を奏しました。

「トウモロコシも強風によりなぎ倒されたのが功を奏しました。」と書きましたが、大きな被害が出ているではないかとお思いの方もいらっしゃるかと思います。ですが、心配ご無用。
これがトウモロコシの面白いところで、トウモロコシはポキッと折られない限り、なぎ倒される程度でしたらひとりでに起き上がってくるのです。
このようにトウモロコシがなぎ倒されているのを見ても焦らなくなった自分に対して、「少しは農家らしくなってきたな」と少し頼もしく思えた台風一過の朝でした。


畑に二ホンミツバチがやってきました。
二ホンミツバチは日本固有の野生の蜂です。
近年野菜や果物の受粉作業、養蜂の現場ではセイヨウミツバチやマルハナバチなど、作業性の高い蜂が多く使用され、野生の二ホンミツバチはほとんど姿を目にすることはなくなりました。
また畑で菜の花が数多く咲き誇り、多くの蜂たちがせっせと蜜を集めているように見える中にもほとんど姿はなく、そのほとんどがヒラタアブやハナアブといったミツバチに似たアブたちです。
そういった状況の中、このように二ホンミツバチが畑に来てくれることは非常に嬉しく思います。
ヨーロッパでは農家という職業に対して、「環境・景観を守る職業」という意識が高いようです。ですので、地元の環境や景観を損なわないために、地元の環境を守ってくれる農家を買い支えているという話を聞いたことがあります。
自分の取り組んでいる有機農業も、結果として地元の環境や景観の維持に繋がるように今後も取り組んでいきたいと思います。

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