2017年11月10日金曜日

平成29年10月25日



こんにちは。
いやぁ、困りました。2週間近くの長雨の末の台風だなんて、なんて年でしょう。台風21号の被害は想像していたほどは大きくなかったものの、やはりあれだけの風に吹かれると野菜も少なからずダメージを受けますね。(匝瑳市は瞬間的に強く雨は降っても、トータル的にはそれほどの降水量ではありませんでした。)
 


冬収穫予定のジャガイモの葉がグチャグチャにされ葉先は枯れ始めています。関東のジャガイモがなくなる冬から春先にかけて出荷できるこのジャガイモは、作るのは難しいがとても重宝し、来年の種芋としても使えるという一石二鳥なジャガイモなのです。長雨にも耐えすくすくと育っていたので残念でなりません。寒い時期に向かうこの作柄はスピード感が大事で、ちょっとのアクシデントや栽培スピードの失速さえも命取りになります。ただでさえ長雨で失速していたところに台風とは…なんて年でしょう。




他にも酷い影響を受けたのは長ネギと葉物たちでした。ネギの葉っぱは折られ、葉っぱのみならず地際からぽっきり折られているものもあります。土を盛って真っすぐ立たせ、あとは野菜の生命力にかけるしかありません。
葉物は風に煽られ擦れて葉先がシワシワに。ネギや人参などは葉っぱが傷んでも、最悪葉より下の部分を食せますが、葉っぱを食す葉物には痛手です。
農業だけに限った話ではありませんが、物事を何年もやっていればこのようなアクシデントは必ずつきものです。幸い私の営んでいる少量多品目の農業は、お米など年に一度しか作れない作物と違い、1品、2品被害を受けたとしてもそれ以外の野菜でどうにかカバーすることが出来ます。少量多品目が必ずしも良い訳ではありませんが、このようなリスクを分散する作業は、どんな経営体系であろうと必要となります。
時に私たちの想像を良くも悪くも越えてくる自然の力を試算するのは困難な作業であります。自然の猛威を目の前に人間ができることなんてたかが知れています。どんな状況に陥っても植物たちの力を信じて自然の力に寄り添う道が一番の近道であるように感じます。

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