こんにちは。
おかげさまで野菜たちは台風の被害から随分持ち直しました。台風以降もなかなか天候に恵まれないものの、晴れの日が数日続けば葉は生き生きと光合成を行い、すくすくと成長してくれます。しかしながら、農業を始めて以降これまでにも記録的日照不足というものは経験してきましたが、今年はその中でも特に厳しい年であるというのを自分の畑だけでなく、他所の農家さんの畑からも見てとれます。
写真は私の畑ではなく、私の借りている畑の隣の畑で葉物を中心に農業を営まれている農家さんの畑です。ここの畑には一面ほうれん草が植えてありましたが、今年の天候不順により葉が黄色く変色してしまい全く成長しなくなってしまったのでトラクターで潰してしまいました。また、この農家さんの別の畑でもやはり台風の影響により発芽したばかりのホウレンソウがほぼ全滅してしまっていました。この農家さんは葉物が専門で、私の何倍も作るのが上手な農家さんなのですが、そんな方ですら今年はほうれん草に苦戦しているところを見ると、やはり今年の天候は厳しいということが見受けられるわけであります。こんなことを言ってはいけないのかもしれませんが、正直なところ葉物のプロである隣の農家さんがほうれん草を失敗して内心ホッとしたと言いますか、「どうりでうちのホウレンソウも全くよく出来ない訳だ」と納得してしまいます。
写真はうちのホウレンソウなのですが、やはり隣の畑のホウレンソウ同様、本葉1枚目あたりが黄色くなってきています。今の段階では最終的に商品になるのかならないのかの判断はちょっと難しい状態ですので、せっかくここまで大きくなったことだし、また、このホウレンソウは低温伸張性(低温期でも成長する性質)のある品種ですので、このまま真冬まで粘ってみることにします。
今年のホウレンソウのように思い通りにいかず、頭を抱えることもありますが、それ以上にこの天候不良にも関わらず、私の想像を
遥かに超えて素晴らしいパフォーマンスを披露してくれている水菜、小松菜、山東菜、その他の葉物たち。
悪いことがあってもそれ以上に嬉しいことがあれば嬉しい気持ちになれる。悪いことが続いてなかなか良いことがないとしても、どんな些細なことでも感謝できる心があれば、優しい気持ちでいられるのだなと。